第23回 AI時代に必要な能力

こんにちは、芹澤です。

今回は「AI時代に必要な能力」について書いてみようと思います。

私自身、業務でも、このブログの執筆でも、日常的にAIを使っています。

使いながら感じたことを踏まえて、今回は持論を述べます。

ビジネスで結果を出すために必要な能力という文脈で考えると、大きく2つの軸があると思っています。

①AIを使いこなす力

②AIに代替されない人間力

この2つについて、順番に書いていきます。

なお、私のAI活用レベルは中級程度なので、その点はご了承ください。


①AIを使いこなす力

文章力

AIを使いこなす上で、最初に壁になるのがここです。

AIへの指示(プロンプト)は、基本的に言葉で伝えます。

現在かなりAIのクオリティが上がってきたので、「なんかいい感じにして」でも、それなりのものは出してくれます。

しかし、あくまで「それなり」です。

「これだ」と思えるレベルには、なかなか到達しません。

目的・条件・背景・アウトプットのイメージを、言葉で正確に伝える必要があります。

これは結局、文章力の問題です。

自分の頭の中にあることを言語化する力。

これがないと、AIのポテンシャルを引き出せません。

YouTubeの原稿やホームページの草案も、プロンプト次第でクオリティが全く異なります。

どのように伝えれば良いアウトプットが出るかを考え、言葉にする力。

文章力は、AI時代においても、むしろAI時代だからこそ、重要な能力だと考えています。

読解力と前提知識

AIが出してきたアウトプットの「良し悪しを判断できるか」は、使う側にかかっています。

これは思っている以上に重要な話です。

AIは自信満々に間違えます。

もっともらしい言葉で、事実と異なることを書いてくることがあります。

私も何度か気づかずに信じてしまったことがあります。

間違いに気づけるかどうかは、読む側の読解力と前提知識にかかっています。

知識がない状態でAIを使うと、誤った情報をそのまま正しいと思い込んでしまうリスクがあります。

逆に言えば、ある分野に深い知識を持っている人は、AIのアウトプットを正確に評価し、修正し、活用できます。

勉強し続けることの重要性は、AI時代においても変わりません。

むしろ、知識がある人とない人の差は、AIによってさらに拡大すると確信しています。

知識がある人がAIを使えば、アウトプットの質と量が爆発的に上がる。

知識がない人がAIを使っても、低いクオリティのまま止まってしまう。

最悪の場合、間違いに気づけないというリスクもあります。

判断し、実行する力

最終的に、AIは判断を下しません。

情報を整理し、選択肢を提示し、文章を生成する。

しかし「これでいく」と決めるのは、人間です。

広告のタイトル案も、新規事業のアイデアも、AIはいくらでも「それっぽいもの」を出してくれます。

その中から何を選ぶか。どう動かすか。

ここには必ず人間の意思決定が介在します。

情報が増えれば増えるほど、判断するための「軸」が問われます。

まさしくこれは経営者の仕事です。

AIからの情報がどれだけ良くても、判断し実行する力がなければ、机上の空論で終わってしまいます。

AI時代において、判断力と実行力は、むしろ希少価値が上がっていくと思っています。


②AIに代替されない人間力=非言語の価値が上がる

ここで一点、整理します。

AIの普及によって、言語化されたアウトプットのコストは劇的に下がります。

文章も、企画書も、提案資料も、誰でも一定以上のクオリティで作れるようになる。

言語化されたものの差がなくなると、言語化されていないものの差が際立ちます。

つまり、非言語の領域です。

「この人から買いたい」「この人に頼みたい」という感情は、AIが生み出せるものではありません。

AIに代替されない人間力とは、つまり非言語の力です。

これを内面と外面に分けて考えてみます。

内面の非言語:信頼と誠実さ

誠実であること、約束を守ること、相手のことを考えること。

これらは言葉にしにくいですが、確実に相手に伝わるものです。

信頼は積み上がるのに時間がかかり、崩れるのは一瞬です。

地味ですが、これを続けている人が最終的に売れると思っています。

信頼関係の構築は、AIにはできません。

ビジネスにおける最も根源的な競争力は、ここにあると思っています。

外面の非言語:見た目と第一印象

見た目の清潔感、表情、声のトーン、話し方のテンポ、立ち居振る舞い。

対面での第一印象。

これらも、AIでは出力できません。

私が営業現場で感じるのも同じことです。

提案資料の良し悪しよりも、「この人に任せたい」という感覚が、契約を左右することは少なくありません。

身も蓋もないことを言うと、見た目の良し悪しは非言語情報の中でも大きなウェイトを占めます。

AIが言語領域を平準化するほど、この外面の非言語部分の重みは増していきます。

身だしなみを整える。表情を豊かにする。声に張りを持つ。

AI時代において、こういった人間としての基本が、改めて重要な武器になると考えています。


まとめ

AI時代に必要な能力をまとめます。

AIを使いこなす力としては、指示を正確に伝える文章力、アウトプットを評価するための読解力と前提知識、

そして最終的に判断し実行する力の3つです。

AIに代替されない人間力は、一言で言えば非言語の力です。

内面から滲み出る信頼・誠実さと、外面に現れる見た目・第一印象の2つに整理できます。

共通して言えるのは、どちらも一朝一夕では身につかないということです。

文章力も知識も信頼も見た目も、日々の積み重ねの産物です。

AIによって「すぐできること」の価値は下がります。

逆に言えば、「時間をかけて積み上げたもの」の価値は上がります。

焦らず、しかし確実に積み上げていきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


おまけ

今回の記事を書くきっかけになったのは、マコなり社長と中田敦彦さんのYouTubeコラボ動画です。

5年ほど前の動画ですが、まさにこの記事を公開する日に、たまたま見る機会がありました。

動画の終盤で中田さんがこんな趣旨のことを言っていました。

「アメリカと比べて、日本の経営者にはおじさんのイメージがある。マコなり社長のような、見た目が良く若い経営者が日本のために必要だ」

確かに、アメリカの経営者と聞くとバリバリ仕事ができるイケオジや、勢いのある若手起業家をイメージします。

一方、日本の社長と聞くと、少なくともかっこいいイメージは第一に浮かびません。

浅はかながら「見た目が良くて若いことが、日本経済の成長に必要なんだ」と妙に納得しました。

いろいろな場に参加させていただくことが多いのですが、自分が一番若いことが結構あります。

お世辞かもしれませんが、見た目を褒められることも結構あります。

身分不相応で大変恐縮ですが、私も微力ながら日本の未来を明るくする一員になりたいと思いました。

この動画が出された頃は、まだ生成AIの時代ではなかったと記憶しています。

しかし今この言葉を聞くと、見た目や若さという非言語の価値は、当時よりもさらに上がっていると感じます。

言語領域がAIによって平準化されるほど、言語化できないものの差が際立つ。

この動画のひと言が、今回の記事につながりました。

興味のある方はぜひ見てみてください。

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