第28回 働くために休む

こんにちは、芹澤です。

今回は「休むこと」について書きます。

経営者は仕事にコミットすることが最低条件だと思います。

しかし、休むことも仕事のうちです。

今回はこのテーマで書いてみます。


ゴールデンウィークがうまくいかなかった

今年のゴールデンウィークは、比較的まとまった休みが取れました。

しかし、うまくリフレッシュできませんでした。

家族といる時間も、どこかで仕事のことが頭をよぎる。

「あの件、どうなっているかな」「連絡が来ていないか」「休み明けにあれをやらなきゃ」

完全にオフになれない感覚が続きました。

結果として、休みが終わっても頭が思ったより回復していない。

この経験から、「休む」ということを改めて真剣に考えてみました。


休みに仕事を持ち込まないために

なぜ休みに仕事のことが頭をよぎるのか。

理由はシンプルです。

休みに入る前に、仕事を終わらせていないからです。

むしろ、休みに残った仕事を消化すれば良いと考えていました。

中途半端に残ったまま休みに入ると、頭の片隅に仕事が居座り続けます。

「休みの間に巻き取ればいい」という発想で先送りするほど、頭は休まりません。

だからこそ、休みに入る前に可能な限り仕事を終わらせることが大事だと思っています。

ここで一つ整理しておきたいことがあります。

「経営者として休日も働くのは当たり前」という考えは、100%賛成します。

しかし、それはあくまで心構えの話です。

「休日にも必ず仕事をしなければならない」という発想は、少し違うと思っています。

長期的に高いパフォーマンスを出すために、

休むということは非常に大切な「仕事」だと思います。

休日にやるべきことがあるとすれば、会社の将来につながるような考え事や、普段の業務に追われてできないクリエイティブな思考です。

これはストレスにもなりにくく、むしろワクワクします。

一方、お客様への返信や細かいタスクなど、定型的な業務は休み前に片付けておく。

「休んでいい状態」を意識的に作ることが大事です。

もちろん、すべてを終わらせることはできません。

連絡が多少遅れることに対して、お客様は思っているよりも理解してくれます。

長期休暇の前に一言「しばらく返信が遅くなります」と伝えておけば十分です。

そして、それでも終わらないものは、きっかり諦める。

諦めると聞こえが悪いですが、「休み明けに全力でやる」と割り切ることです。

中途半端に気にしながら休むより、きっぱり切り替えた方が、休み明けのパフォーマンスははるかに高くなります。


頭のリフレッシュが特に大事

休みで回復すべきものは何か。

私は頭のリフレッシュが最も重要だと思っています。

体の疲れは、一晩寝ればだいたい回復します。

しかし、考え続けた頭の疲れは、少し寝たくらいでは抜けません。

仕事の悩みがあると、寝ている間もいろいろと考えてしまいます。

朝起きると脳がどんよりしています。

そのまま休みなく走り続けると、判断の質が落ちていきます。

「最近、なんとなく決断が鈍いな」と感じたとき、それは頭が疲れているサインかもしれません。

頭を休ませるためには、仕事のことを考えない時間を意識的に作るしかありません。

運動、家族との時間、旅行、趣味。

何であれ、「仕事以外のことに完全に没入できる時間」が、頭のリフレッシュには効きます。

以前の記事でも書いたアメフトがまさにそれで、練習中・試合中は仕事のことを考える余裕が一切ありません。

それが週に一度のリセットになっています。

そして、頭のリフレッシュを妨げる最大の原因の一つが、仕事の連絡の通知を見てしまうことだと思っています。

良い内容のメールならまだしも、面倒な連絡が目に入った瞬間に、リラックスは一気に崩れます。

仕事のメールや通知は、仕事の時間にしか見ない。

これを徹底するだけで、頭の休まり方がかなり変わります。


休みを楽しむために働くのではない

ここが今回一番伝えたいことです。

「休みのために仕事を頑張る」という発想がよく聞かれます。

「GWを楽しむために今週頑張ろう」という感覚です。

人生の目的を余暇に置いている人はそれで全く問題ありません。

しかし私は、経営者としての意識は逆であるべきだと思っています。

働くために、楽しく休む。

休みは「ご褒美」ではなく、「次の仕事のための投資」です。

しっかり休むことで、休み明けの集中力が上がる。

頭が整理されて、良いアイデアが出やすくなる。

判断の質が上がる。

そう考えると、休みを全力で楽しむことは、さぼっているのではなく、仕事に対して真剣であることの証明でもあります。


ハードワークは、長く続けてこそ意味がある

第24回で「頑張らない選択はしんどくなる」と書きました。

ハードワークは大切です。これは変わりません。

ただ、ハードワークも長く続けられなければ意味がありません。

短期間だけ全力で走って燃え尽きるより、長期間にわたって高いパフォーマンスを維持し続ける方が、結果として大きな成果につながります。

マラソンと同じです。

最初から全力で走れば、途中で必ず失速します。

ペースを保ちながら走り続けることが、最終的に速くゴールに到達できます。

休みはそのためのペース調整の一つです。

休むことを「さぼり」と感じる必要はありません。

長く走り続けるための、合理的な戦略です。


まとめ

今年のゴールデンウィークの反省から書いた記事です。

休み前に仕事をきちんと終わらせる。終わらないものは割り切って諦める。

仕事の通知は見ない。頭を仕事から切り離す時間を意識的に作る。

そして、休みを「ご褒美」ではなく「投資」として捉える。

働くために休む。

この意識を持てるかどうかで、長期的なパフォーマンスは大きく変わると思っています。

来年のゴールデンウィークは、今年より上手に休めるよう、今から準備したいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


おまけ

次の日にやらなければいけない

気の重い仕事が頭をよぎる夜は最悪ですよね。

ですが、よくよく考えてみると自分の考えすぎ・思いつめ過ぎなパターンが多い気がします。

終わってみれば、大したことなかったと感じた経験は誰しもがあると思います。

そうは言いつつも、面倒なものはやっぱり面倒なのですが。

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