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家業に転職して良かったこと・悪かったこと
こんにちは、芹澤です。
今回は「家業への転職」について、正直に書いてみようと思います。
29歳で前職を辞め、家業であるガラス会社に転向してから約2年が過ぎようとしています。
よく周りの人に聞かれたりはしてないのですが、
「後悔しているか?」
と自分に問いかけてみます。
結論から言います。
後悔はしていません。
会社員時代と比べ、人生が圧倒的に充実しています。
ただ、「大変じゃないか」と言えば、嘘になります。
今回はそのあたりを、包み隠さず書いていきます。
家業転職とはどういうものか
一般的な転職と、家業への転職は少し違います。
一般的な転職は、「より良い環境・条件・キャリア」を求めて会社を移ることだと思います。
家業への転職は、「家族の事業を引き継ぐ」という要素が乗っかります。
子供の頃の私を知っている人と一緒に働くという奇妙な経験もします。
しかも、ぺーぺーの社長の息子が後継者として、いきなり登場します。
通常の転職とは異なり、立場が複雑だったり、あいまいだったりします。
ベテランの社員からしたら、上司なのか部下なのか、私はあいまいな存在です。
「扱いにくい立場だろうな~」と良くも悪くも人ごとに感じています。
私のやることは結果を出すために、頑張るだけなので、そこまで気にしていません。
社員の理解のおかげで、好き勝手やらせてもらっています。
そろそろ本題に入っていきます。
良かったこと
この立場になって、良かったことの方が圧倒的に多いです。
書いたら切りがないのですが、自分にとって大きいと思える変化を書きたいと思います。
絶対に終わりがない趣味を見つけた
結論、これが最もよかったことです。
仕事がお金を稼ぐ手段から、趣味になりました。
無趣味で人生の目標も特になかった私にとって、めちゃくちゃありがたいことです。
今まで勉強してきたのはこのためか、と思うことが増えました。
学ぶことが楽しくなりました。
基本的には仕事のことを考えているので、暇な時間がなくなり、充実している感はめちゃくちゃあります。
例えば、飲食店で食事するとき、食事をしながら、どうやって儲けているんだろうか、
盗めるところあるいは自分だったらこう改善する、といったことをずっと考えています。
無意味な時間を過ごすことが圧倒的に減りました。
インプットをアウトプットできる環境
上記に関連して、即、学んだことを会社経営やマーケティングなどに実践できることは非常にやりがいがあります。
前職のエンジニア・コンサル時代、勉強したことや読んだ本の内容を仕事に活かせる場面は限られていました。
上司の許可も必要ですし、そもそも実行できるほど実績も経験もありませんでした。
しかし今は違います。
良くも悪くも自分でなんとでもできる状況です。
マーケティングの本を読んだら、次の日から試せます。
組織論を学んだら、社内のルール作りに反映できます。
インプットしたことが、ほぼダイレクトにアウトプットできる環境です。
純粋に楽しいです。
読書やこのブログが辛うじて続いているのも、「試せる場所がある」という実感があるからだと思います。
学ぶことの楽しさが増加したことは、人生の充実度に確実に影響しています。
当事者として動ける
以前の記事(第9回)でも書きましたが、経営者目線になってから、仕事への向き合い方が根本から変わりました。
「やらされている感」がゼロに近い。
逆に自分が考え動かなければ、会社の成長は確実に止まってしまうという実感があります。
自分の考えや行動が会社に影響を与えられる環境は、シンプルにやりがいがあります。
会社員時代に感じていた、会社の歯車感は確実無くなりました。
自分が中心となって動かなければならない。
会社員であれば、ミスをしても、上司や会社が責任を取ってくれます。
しかし、もう自分のミスはおろか、社員のミスも最終的にはすべて自分の責任です。
頑張るしかない状況に追い込まれていますが、それが良い刺激になっています。
悪かったこと
決して、100%ネガティブなことではないです。
会社員でいるときと比べて、「ここ変わったなー」という視点で書いてみました。
時間がなくなる
シンプルに、時間がなくなります。
結構、深刻です。
私レベルの仕事で時間がないというのは、大変おこがましいですが、基本あせっています。
前職は、定時になれば家に帰れました。
仕事が終わってなくても、次の日でいいや、という感じです。
定時になった後は、取り敢えず仕事のことは次の朝まで考えないのが普通でした。
しかし今は、終わりがありません。
半日でもさぼれば、ツケがとんでもないことになります。
ただ、仕事のスピードが遅いだけの可能性もありますが、一旦その可能性は置いておきます。
私の仕事は、ただ自分の目の前の営業数字を作ればいい訳ではありません。
中長期の視点を持って、いろいろなことを考えなければいけません。
物理的な業務時間も増えましたが、「考えなければいけないこと」が常に頭の中にあるので、基本考え事をしています。
そういう意味で余裕をぶっこく時間はありません。
移動中も、食事中も、仕事のことを考えています。
第9回で「休みの日はゆっくり仕事のことを考えられる時間」と書きましたが、
裏を返せば、完全にオフになる時間がほとんどないということでもあります。
たまに脳がオーバーヒートしそうになりますが、なんとか頑張っています。
無駄を楽しめなくなる
上記の時間がなくなるに関連しています。
無駄な時間を無くしたいという気持ちがめちゃくちゃ強くなりました。
大勢の飲み会は行かなくなりました。
ほとんどの会議や集まりも無駄に思うことが多いです。
この時間があれば、見積もり作れるのに。
HPの記事を書きたいのに。
と、めちゃくちゃ思います。
正直、時間を奪われるのはものすごいストレスです。
非常に生意気で性格が悪いですが、
会社の存続と成長に対し、責任がある以上、仕方がない感情だと考えています。
できる限り、仕事に注力できるよう、無駄に思えてしまうことは、極力切って行こうと思います。
この件はおまけでも書きます。
社員からの見られ方に気を遣う
これは少し恥ずかしい話ですが、書きます。
入社してしばらく経った頃、父(社長)と母から言われました。
「社員からどう見られているか、意識しなさい」と。
自分では普通に接しているつもりでした。
しかし、社長の息子・将来の後継者という立場は、社員から見ると「普通」ではありません。
何気ない一言が、必要以上に重く受け取られることがある。
少し隙を見せれば、思った以上に良く思われないことがある。
自分が思っている以上に、「見られている」のだということを、外側から指摘されて初めて気づきました。
完璧にはできていません。
正直、だらしない性分なので、気を抜くとみっともないと思います。
ただ、この指摘がなければ、もっと無自覚なまま過ごしていたと思うと、言ってもらえて良かったと感じています。
まとめ
後悔しているか、と聞かれれば、答えは圧倒的NOです。
ただ、楽しいだけかと聞かれれば、それも違います。
面倒なことも沢山あります。
プレッシャーも、時間のなさも、見られ方への意識も、全部含めて今の仕事です。
それでも、自分のインプットがダイレクトにアウトプットできる環境で、当事者として動けることは、シンプルに面白いです。
この「面白い」という感覚が続く限り、後悔することはないと思っています。
家業への転職を迷っている方がいれば、一言だけ。
覚悟さえあれば、やってみる価値は十分あります。
迷っているならやった方がいいと思います。
しかし、経営者という仕事には、正直向き不向き(なれる人・なれない人いる)があると思います。
私程度の分際で、こんなことを言うのは、大変おこがましいですが、確実にあると思います。
精神的に弱かったり、あまりにもネガティブ思考では、心が折れてしまいます。
比較的、精神が弱くない私でも、ストレスで全く頭が回らなくなることがあります。
そういう事態は必ず起こります。
それを踏まえた上でチャレンジしたいと思えるなら、ぜひ飛び込んで欲しいと思います。
おまけ
無駄と思えることが、後々意味があることになる。
ということはよく言われると思います。
典型的なのは、飲み会。
飲みの場で新しい仕事を獲得することはあるでしょう。
しかし、仕事につながる確率は数%ではないでしょうか?
自分が著名人であったり、有名な企業の社長であれば、周りから良い話を持ってきてくれる確率は上がるでしょう。
ほとんどの人には当てはまらないことだと思います。
逆に飲み会には参加せず、仕事にコミットしている人の方が、信用できる気がします。
私は基本、飲み会は断ります。
特に大人数の飲み会は断っています。
ただでさえ、アルコールで睡眠は浅くなり、次の日の仕事のパフォーマンスは落ちます。
なにより、大人数のため、会話が浅くなりがちです。
席替えがあったら、また1から会話が始まります。
どうせ飲むなら表面的な話はしたくありません。
少人数の飲み会は価値があると思います。
価値ある飲み会には積極的に参加すべきだとは思っています。
根が暗いため、飲み会がそもそも肌に合っていないのが、90%くらいの理由を占めてそうですが、、、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。