はじめに
こんにちは、芹澤です。
今まで4回に渡って、社長の仕事について、そして組織のピラミッド構造について持論を述べさせていただきました。
今回は社長の意思決定について、少し深掘りたいと思います。
社長の仕事は意思決定
前回からの繰り返しになりますが、社長の仕事は意思決定です。
もう少し具体的に言うと「会社を存続・成長させるために何をするべきか」を考えることです。
会社を存続・成長させるため、
つまり経営方針や新規事業のアイデア、社員の採用方針など、考えることは山ほどあります。
例えば、
「世の中の動向的に富裕層を狙った戦略を取ろう」
であったり、一昔前だと
「思い切ってタピオカ事業を始めよう」
といったことです。
では、今回は意思決定するための前提となる状況づくりについて書きます。
結論としては、”暇になる”ことだと思います。
追い込まれている人間に意思決定はできない
暇になるってどういうこと?と思った方もいらっしゃると思います。
社長こそハードワークするべきだ!という意見はごもっともだと思います。
少しこの話はあとで述べますので、一旦置いておきます。
ずばり暇にならなければいけない理由は、
余裕がない人間は広い視野を持って複雑な事象について考えることができないからです。
例えば、売上目標に追われている営業マンを思い浮かべてみましょう。
日々売上を上げることに追われている人間は、売上以外のことを考える余裕はないのでしょうか。
これを読んでいる方の中にも、仕事に忙殺されている期間があったかと思います。
その期間に何か有意義なこと、例えば自分のスキルアップには何をしたらいいか?といったことは考えられないでしょう。
それは、社長も一緒です。
極端な例で言うと、100m全力ダッシュの最中に他のことを考えられますか?ということです。
つまり、ある程度時間的・精神的余裕がないと、会社に関わる大きな決断について考えることはできません。
余裕がある人間にしか、会社の中長期的なことは考えられません。
「うちの社長はいつも忙しそうにしてるよ」と言う人もいると思います。
そういう場合は、
- そもそも会社の将来について考えていない
- 時間の使い方が抜群に上手い
- 仕事を忙しいけれど、精神的余裕を感じている(仕事を楽しんでいる)
- 実はそんなに忙しくない
のどれかだと思います。
社長がスーパーマンの可能性もありますが、
そもそも「今まで通りで何とかなる」という意識で経営をしている可能性が高いのではないでしょうか。
つまり、会社の将来を考えていないのか、見て見ぬふりをしているということです。
余談ですが、本当に変化の早い世の中になってきました。
今まで通りで何とかなるという考えは危険だと思います。
暇になるために権限委譲をする
権限移譲は仕事において、もっとも時間を生み出す方法なのではないでしょうか。
例えば、弊社芹沢ガラスでは営業部と業務部(職人の部隊)があり、それぞれに部長がいます。
理想的には、営業に関するすべては営業部長に、職人に関するすべては業務部長に任せるべきだと考えています。
社長は極力口出しせず、大きな方針を各部長に下ろし、具体的な実行は部長に任せるのが理想的です。
組織拡大のためには、信頼して仕事を任せる。
現実問題、難易度は高いと思います。
しかし、組織を拡大していく上では、必ずしなければいけないことです。
権限移譲については、次回詳しく書こうと思います。
ただ暇な人にならない
暇になる、つまり時間と心に余裕を持てる状況にすることは大切です。
しかし、ただ暇している社長は問題です。
暇な時間を持て余し、毎晩飲み歩いているようでは無意味です。
浪費という意味での飲み会は否定しています。
「何かしら会社のプラスになるのでは」という目的で何事にも取り組むべきだと思います。
社長は「会社の存続と成長」について常に考えなければいけません。
先述しましたが、この問いに対する変数は無限にあります。
時間をかければ解が出るものではありません。
しかし、「会社の存続と成長」について常に向き合い、経営のためのインプットとアウトプットを繰り返す。
これが社長の仕事だと考えています。
社長のハードワークについて
脇に置いていた、社長のハードワークについて少し触れます。
大前提として、社長はハードワーカーであることが多いです。
私もそうあるべきだと思います。
一見、今回の内容と矛盾すると思います。
私のイメージでは、意思決定した後は決めた内容に対してハードワークするという感じです。
ただ、今回の話は私の常識の範疇の話です。
ハードワークしつつもガンガン鋭い意思決定をし、
斬新なアイデアを次々と生み出せる経営者がいるのもまた事実です。
ここからは考察です。
ハードワークしつつ鋭い意思決定をできる人は、一見、長時間働いていますが、精神的負荷は低いのではないかと思います。
楽しく仕事をしていると言い換えることができます。
しかし、精神的負荷がかかる期間が長く続けば、そのようなスーパーマンの意思力が落ちることもまた事実です。
瞬間的に精神的負荷がかかる場面に遭遇するのは、
避けがたいことですし、向き合うことも経営者の仕事です。
一方で、会社の存続・成長につながらない負荷がかかる仕事は、
可能な限り権限移譲すべきだというのが一貫した私の意見です。
おまけ
このブログも精神的にも時間的にも余裕がある時にしか書けません。
当然、私の怠惰で書けないことも多々ありますが、、、
仕事は好きですが、当然面倒だな、嫌だなと思うこともたくさんあります。
明日の仕事嫌だな~と思いながら、この記事を書きました。
頭回んね~と思いながら書いています。
みなさんもそういう時ありますよね。
明日も無事終わるといいな~。
はあ~。
最後まで読んでいただきありがとうございました。