こんにちは、芹澤です。
今回は「好き」と「得意」の関係について書きます。
就活や転職の場面で「好きなことを仕事にしよう」という言葉をよく聞きます。
一見、正しいように聞こえます。
しかし私は、少し違うと思っています。
結論から言います。
基本的には、得意だから好きになるのだと思っています。
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「好きだから得意になる」は本当か
「好きなことだから頑張れる。頑張るから上手くなる」という論理です。
確かに、好きなことには自然と時間をかけられます。その意味では間違っていません。
しかし、よく考えてみると、そもそもなぜそれが好きになったのかという疑問が残ります。
最初から好きだったものは、本当に存在するのでしょうか。
私はほとんどの場合、「他の人より少しうまくできた」「褒められた」「結果が出た」という経験が先にあると思っています。
その成功体験が、「これが好きだ」という感情を生んでいる。
つまり、順番は逆です。
得意だから、好きになる
勉強を例に考えてみます。
算数が好きな子どもは、たいてい算数が得意です。
算数が得意だから、解けたときの達成感がある。褒められる。自信がつく。だから好きになる。
最初から「算数という科目が好き」だった子どもは、おそらくほとんどいません。
スポーツも同じです。サッカーが好きな子は、同学年の中でそれなりにうまい子が多い。
仕事も然りです。「この仕事が天職だ」と感じている人は、その仕事で結果を出している人です。
他の人と比べて少し得意だから、楽しいと感じられる。
これが「好き」の正体だと思っています。
向いていない環境で頑張るのはもったいない
ここで重要なのが、「環境」の話です。
得意かどうかは、絶対的なものではなく、相対的なものです。
ある環境では平均以下でも、別の環境では上位になれることがあります。
私自身、エンジニアとして新卒で入社したとき、周囲と比べて特別得意とは言えませんでした。むしろ、全然できない部類でした。
しかしコンサルでは、新しい知識をインプットすることが得意だったので、比較的楽しく働けていました。
家業に入ってからも、ITやマーケティングの知識はガラス業界の中では希少で、それが強みになりました。
同じ能力でも、置かれる環境によって「得意かどうか」は変わります。
向いていない環境で頑張り続けることは、ポテンシャルを引き出せないまま消耗するだけです。
好きなことであっても、自分の能力が活きない環境ではモチベーションは上がりません。
環境の選択は、努力と同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。
「続けることが美徳」という考え方は違う
日本では「石の上にも三年」「続けることが大事」という価値観が根強くあります。
私はこれに、半分だけ賛成します。
ある程度続けなければ、得意かどうかの判断すらできません。
しかし、向いていない環境で我慢して続けることを美徳とするのは、違うと思っています。
続けることが目的になってしまうと、本来の目的を見失います。
何のために続けるのか。結果を出すためであり、成長するためです。
結果が出ない環境、成長できない環境で続けることは、単なる消耗です。
第27回でリスクの話を書きましたが、「辞める」という選択もリスクに見えて、実は本質的なリスクが低い場合があります。
向いていない環境に留まり続けることの方が、長い目で見るとリスクが高いことも多いと思っています。
では、どうやって「得意なこと」を見つけるか
一つ基準を持っています。
他の人が苦に感じることを、自分は苦に感じないかどうか。
努力している感覚なく、自然とできてしまうこと。
人から感謝されたり、褒められたりすることが多いこと。
雑に言うと、自分に酔える・脳汁が出るものです。
これが「得意」のサインだと思っています。
第17回で「才能とは、物事のキモを捉えるのがうまいこと」と書きました。
得意なことは、その才能が発揮されやすい領域です。
得意なことを見つけ、それが活きる環境を選ぶ。
この2つが揃ったとき、「好き」という感情は自然とついてきます。
まとめ
好きだから得意になるのではなく、得意だから好きになる。
これが私の持論です。
得意かどうかは環境に左右されます。
向いていない環境で我慢し続けることは美徳ではなく、ただの消耗です。
自分が得意なことを見つけ、それが活きる環境を選ぶ。
「続けること」より「選ぶこと」「見つけること」の方が、長い目で見てずっと大事だと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
おまけ
学生時代、サッカーをずっとやっていました。
それなりに好きでしたが、振り返ると「得意」と感じることは少なかったと思います。
アメフトも同様で、「得意」と思ったことはありません。
でも、なぜ続けるのか。
脳汁が出るからです。
通常の生活では味わえない刺激を得られるからです。
得意なことばかりやっていると、天狗になってしまいます。
自分の小ささを知るためにも、苦手なことに少し取り組むのも悪くないと思っています。
本文と矛盾しているかもしれませんが、それはご愛嬌ということで。