第30回 自分のために頑張るには、限界がある

こんにちは、芹澤です。

今回は「頑張る理由」について書きます。

子どもが生まれてから、改めてそれを実感するようになりました。

うすうす気づいていましたが、自分のために頑張ることには、限界があると思っています。

今回はそんな話です。


自分のためだけでは、折れる

仕事が辛いとき、誰でも「もうやめたい」と思う瞬間があります。

そのとき踏ん張れるかどうかは、「誰のために頑張っているか」によって大きく変わると思っています。

自分のためだけなら、逃げ道があります。

「まあいいか」「自分が納得すればそれでいい」という言い訳が、いくらでも作れます。

私も今の立場でそれなりの覚悟を持って仕事をしてきたつもりです。

しかし「自分のため」だけが目標であれば、とっくに折れていたと思います。

疲れたら休めばいい。嫌なら辞めればいい。

自分のためであれば、辞めるのは簡単です。

しかし、誰かのために頑張るときは違います。

「あの人のために」「この人を守らなければ」という感情は、自分への甘えを遮断します。

自分以外の誰かへの責任が、逃げ道をふさぐのです。


誰かのために頑張る方が、圧倒的に力が出る

これは経営者になってからも感じていたことです。

第9回で書きましたが、経営者になってから仕事への向き合い方が根本から変わりました。

社員の生活を背負う責任感が、自分一人のときとは比べ物にならない力を引き出します。

「自分のために」ではなく「社員のために」「会社のために」という感情が、踏ん張りの源になっています。

そして、子どもが生まれたことで、これがさらに強くなりました。

「この子を何があっても守らなければ」「この子のために稼がなければ」

これは「決め」の問題だと思います。

家業を継ぐ際も「仕事を頑張る」と決めて働き始めました。

しかし「わが子を守る」という「決め」は、仕事と比べ物にならないほど強固です。

特に、仕事で辛いことがあったとき、子どもの存在のありがたさを一番強く感じます。

さっきまで散々モヤモヤしていたことも、子供と触れ合えば、しょうもない事柄になり下がります。

仕事が辛かろうが、面白くなかろうが、そんなことは一切関係なくなるのです。

帰宅して子どもの顔を見た瞬間、不思議と「また明日も頑張ろう」という気持ちになる。

言葉も話せない小さな存在が、これだけ人を動かすのかと、毎回驚かされます。


子どもができて、覚悟が決まった

子どもが生まれる前は、どこかで「自分が一番大事」という感覚がありました。

しかし子どもが生まれた瞬間、その優先順位が変わりました。

「この子が生きていければ、自分はどうなってもいい」

そう思えた瞬間、不思議と気持ちが楽になりました。

自分の命より大切なものができたことで、逆に覚悟が決まった感覚です。

執着が減り、腹が据わる。

「自分のために頑張るには限界がある」という持論から言えば、

子どもは自分の外側に作れる最も強力な「頑張る理由」です。


頑張れる気持ちと、かけられる時間は別の話

ただし、ここで問題点があります。

頑張れる気持ちは以前より強くなった。

しかし、仕事にかけられる時間は確実に減りました。

子どもと遊ぶ時間、急な体調不良、寝かしつけ。

仕事を切り上げなければならない場面が増えます。

「もっとやりたいのに時間が足りない」というもどかしさは、正直あります。

仕事に全力でコミットしたい、趣味に時間を使いたいという方は、子どもを持つことで生じるこの変化を、事前に知っておいた方がいいと思います。

それでも私の答えは、子どもを持つ方がいい、です。


それでも、子どもはいた方がいいと思う

私は仲の良い友人には「絶対に子どもを作れ」と言っています。

さまざまな事情や考え方があることは理解しています。

ただ、このような時代だからこそ敢えて言います。

私個人の意見として、子どもを持った方がいいと思っています。

自分の外側に「頑張る理由」を持つことは、長く高いパフォーマンスを維持するために非常に重要です。

そしてその「理由」として、子どもは他の何とも比べ物にならないくらい強力です。

子供を産みたいけど、様々な理由で、子供を育てられるか不安な方もいらっしゃると思います。

言っていいか分かりませんが、「絶対に何とかなる」と思っています。

子孫をつないでいくのは、生物としての本能です。

いままでの人類が「こう」なってきたのだから、

今後も「どう」にかなります。

思いつめ過ぎなくていい、というのが私の持論です。

子どもが生まれてから、日本の将来を考える機会が増えました。

少しマクロな話をすると、日本の少子化は本当に深刻です。

せめてもの私ができる抵抗として、子どもの素晴らしさを周りに伝えることだと思っています。

私の友人はしょうもない人間ばかりですが(笑)、一歩外から見れば間違いなく優秀な人材です。

そういう人たちに子孫を増やしてほしいというのが、私のマクロ視点での願いです。

多様性の時代に逆行していますが、「結婚しろ」「子供を作れ」は今後も言い続けようと思います。


まとめ

自分のために頑張るには、限界があります。

逃げ道がある限り、人はどこかで妥協できてしまう。

だからこそ、自分の外側に「頑張る理由」を持つことが大切だと思っています。

仕事における責任、家族への思い、子どもの存在。

これらは、自分一人では絶対に生み出せない力を引き出してくれます。

「誰かのために頑張れる状況を、意識的に作る」

これが長く高いパフォーマンスを維持するための、最も根本的な方法だと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


おまけ

子どもは本当に見ていて飽きません。

日々できることが増えていき、なぜそんなことをするのか、何を考えているのか、興味深いことばかりです。

一言で言うと、とにかく最高です。

かっこいいパパでいるために、今後も頑張ります。

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