こんにちは、芹澤です。
今回は、グアム旅行で実感した「お金の価値は変わる」という話を書きます。
私は、これまで何度も「会社経営において、キャッシュは大事」と書いてきました。
その考えは、今も変わりません。
ただ、グアムで物価を目の当たりにして、一つの疑問が浮かびました。
日本円のキャッシュは、持っているだけで、本当に安全なのか?
今回は、その疑問と、弊社で考えていることを書いてみます。
なお、私は金融の専門家ではありません。
あくまで、一経営者の考えとして読んでいただければ幸いです。
Contents
グアムで実感した、お金の価値
グアムでは、物価の高さに驚きました。
円安を差し引いても、高いと感じました。
たとえば、グアムやハワイにあるコンビニ「ABCストア」では、こんな価格でした。
・ペットボトルの水(500ml):250円ほど
・どん兵衛:950円ほど
・タバコ:1300円ほど




(値段にびっくりしたのので、適当に写真を撮っておきました。タバコの写真は撮り忘れました。
ちなみにグアムはほとんどの商品がグアム以外から入ってくるので、船などでの輸送費コスト分、より物価が高いみたいです。)
日本のコンビニなら、水は100円台が感覚的な相場です。
帰国して、日本の物価が安く感じました。
これは、日本の物価が安いのではなく、日本円の価値が、相対的に下がっているということだと思います。
円安は、日本円で持っている現金の価値が、海外に対して目減りしている、ということでもあります。
日本に住んでいても、物価高を感じる
これは、海外に行かなくても感じます。
最近、日本に住んでいても、物価高を感じるようになりました。
余程の富豪でもない限り、みなさんも感じていると思います。
コンビニのおにぎりの値段は、倍になりました。
学生時代にお世話になった100円マックは、いつの間にか無くなっていました。
データでも確認してみました。
総務省の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、2026年1月で前年比プラス2.0%です(第一生命経済研究所のレポートによる)。
米の価格は、同じ月で前年比プラス28%前後と、特に大きな上昇でした。
物価が上がる、ということは、同じお金で買えるものが減る、ということです。
キャッシュは大事。しかし、円の現金は目減りする
ここで、私の悩みが出てきます。
会社経営において、キャッシュは大事です。
第27回で「経営における体力とはキャッシュだ」と書きました。
土地を借入で買った話も、「手元のキャッシュを厚く保つため」でした。
しかし一方で、日本円の現金には、物価が上がれば価値が目減りするという性質があります。
たとえば、物価が毎年2%上がり続けると、約36年でモノの値段は2倍になります。
毎年3%なら、約24年です。
つまり、同じ現金で買えるモノが、約半分になります。
(あくまで単純な計算です)
「キャッシュは大事」と「現金は目減りする」。
この2つをどう両立させるのか。
それが、今回の問いです。
キャッシュの役割を、分けて考える
私なりに整理した考えは、こうです。
キャッシュの役割は、「有事に会社を守る支払い能力」です。
① 有事に会社を守る分は、円で厚く持つ
まず、会社を守るための現金は、円で、すぐに使える状態で持っておきます。
これは、これまで通り、最優先です。
運転資金やいざというときの備えとして、少なくとも半年分は、円で持っておく。
この考えは変えません。
② 余剰資金は、まず事業への投資を考える
次に、当面使う予定のない資金です。
経営者としては、新規事業や既存の事業に投資をするべきだと思います。
私もそう思います。
頭の中では、今後やりたいことがぼんやりと見えてきました。
ただ、まだ踏み切れていません。
③ その上で、一部は円以外の資産にも置く
そして、当面使う予定のない資金の一部については、円の現金だけで持つ必要はないのではないか、と考えるようになりました。
つまり、「キャッシュは大事」という考えは変えずに、「余剰の一部は、円以外の資産にも置く」という補足です。
弊社は、ドル建ての運用保険に入っている
弊社では、すでにドル建ての運用保険に入っています。
契約者は会社です。
目的は、次の2つでした。
・通貨の分散(円だけに偏らない)
・将来資金の準備
円で持っている資産の一部を、ドルで持つことで、円安が進んだときの目減りを、ある程度カバーできるのではないか、という考えです。
以前、繰り延べ保険について書いたときは、保険は基本的に得をしにくいものだ、という整理をしました。
今回のドル建て保険は、節税が目的ではありません。
通貨の分散と、将来の資金準備が目的です。
ただし、リスクもある
ここは、誤解がないように書いておきます。
ドル建て保険は、「流動性が高い」わけではありません。
むしろ、現金と比べると、流動性は低いです。
主な注意点は、次の通りです。
① 為替リスク
ドルで運用しても、受け取るときに円高になっていれば、円換算の金額は減ります。
円安が進めば得をしますが、円高になれば、損をする可能性があります。
② 手数料がかかる
円をドルに換えるときの為替手数料や、保険の維持にかかる費用があります。
③ 早期に解約すると、元本割れしやすい
契約から一定期間内の解約には、解約控除がかかることがあります。
早く解約するほど、受け取れる金額が、払い込んだ金額を下回りやすくなります。
つまり、「すぐに使う予定のないお金を、長期で置いておく」ためのものです。
会社の運転資金や、有事の備えに使うお金を回すものではありません。
私のスタンス:事業を伸ばす・守る視点で動く
ドル建て保険以外にも、外貨預金や株式、金など、円以外の資産に置く手段はあります。
それぞれにメリットとリスクがあるので、自分の目的や期間に合うものを、専門家にも相談しながら選ぶことが大切だと思います。
ただ、円としてただ置いておくことにも、価値が目減りするという、確実なリスクがあります。
そのことも、同じ重さで考えておきたいです。
一方で、株には手を出しません。
会社のお金を運用に回して、事業に集中できなくなった経営者の話を聞いたことがあるからです。
あくまで、事業を伸ばす・守るという視点で、行動していきます。
まとめ
グアムのコンビニでは、水が250円、どん兵衛が950円、タバコが1300円でした。
日本に帰ってきて、日本が安く感じました。
それは、日本円の価値が、相対的に下がっているということです。
日本にいても、おにぎりが倍になり、100円マックが無くなる。
そんな物価高を、肌で感じるようになりました。
キャッシュは、今でも大事です。
ただし、円の現金は、物価が上がれば目減りします。
だから、キャッシュの役割を分けて考える。
・有事に会社を守る分は、円で、すぐ使える状態で厚く持つ。
・余剰資金は、まず事業への投資を考える。
・その上で、一部は円以外にも置いて、通貨を分散する。
「キャッシュは大事」という考えは変わりません。
ただ、その持ち方を、時代に合わせて少しずつ見直していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
おまけ
グアムの物価は、確かに高いです。
しかし、外食は、よく考えるとそこまで高くないと感じます。
理由はシンプルに、量が多いからです。
基本的に外食では、1.5人前くらいを頼めば、妻と半分ずつ食べても、充分に満足できます。
一方で、飲み物がほぼ甘い物しかないのは、結構きつかったです。
私は基本的に、飲み物でカロリーを取りたくないので、水やお茶、ゼロカロリーの飲料を好みます。
カフェインも取り過ぎたくないので、コーヒーもあまり飲まないようにしています(めちゃくちゃ好きですが)。
しかし、グアムでは、お茶の類、特に無糖のものは、あまり見かけません。
緑茶はあるのですが、なぜか、はちみつが入っていたりします。
ふざけています。
(ちなみに、紅茶みたいで美味しいです)
3泊4日の滞在中、水だけだと味気がないので、ゼロカロリーのコーラを、多分5リットルは飲みました。
おいしいですが、やはり日本人にはお茶ですね。
お茶って最高だと実感しました。